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よくあるご質問

縮率について

簡単に言うと「生地が縮む」ことです。ハンドメイド本や、洋裁学校では聞きなれない言葉かも知れませんが、味のある服作りには、面倒でありながら、とても大切な要素の縮率。特にコレクションブランドなど、クリエイティヴな物作りには、欠かせません。ここでは、生地が縮むことによって、どのような効果があり、またどう利用すると素敵な服作りにつながるのかを、少しずつ書き足していこうと思います。

まず、何の為に縮率を取るのか。。。
先に「地のし」の必要性を説明しましたが、縮率はこれとは逆で「製品を作った後に加工して、風合いを出す為」に縮率を取ります。加工とは、ストーンウォッシュ加工(石と一緒に洗う)ピリング加工(わざと毛玉を作る)バイオ加工(布地の表面を微生物に食べさせる加工)製品染め(白い生地で作った製品を後で染める)それから、水洗い(これも立派な加工です)など、他にもたくさんの加工方法があります。
マローブではよく、撮影の前に商品を水洗いして、風合いを出します。
綿100%の場合、縮率は2~3%ほどですが、麻/リネン100%だと10%前後縮む場合があります。
(化繊はほとんど縮みません)

簡単に言うと、地のしをサボるとせっかく作った服が洗濯後に、バスト100cm→90cm、着丈60cm→56cmになってしまうのです。バストで10cmなんて、Lサイズ→Sサイズ以下に小さくて、これではぴちぴちのつんつるてんで着れませんw

そこで縮む分を先にパターンに盛り込んで製造し、加工後、予定の寸法にあげる為に、縮率を取るのです。
なんだか説明が長くなってしまいましたが、ややこしいし、面倒だからいいやと思っても、綿100%の生地の場合、
まず何の問題もありません。(ゆとりの少ないピッタリしたアイテムはちょっと問題ですが…)
少々関係してくるのは、綿麻混紡や、麻100%の場合。それでも「地のし」をすれば、これまた問題はありません。

ではなぜここで「縮率」について取り上げたのか。。。
「縮んで着られない」デメリットではなく、デッドストックやアンティークのような「いい風合いを出す」メリットを利用して、より愛着のある服を作るためのヒントにして頂けたらと思います。

余談ですが。。。
「縮んで着られない」というのも、100%マイナス要素ではないのです。
例えば…フリーサイズのパターンを買って作った服がちょっと大きかった場合「地のし」をしていない生地で作ると、綿100%でも2~3cm縮んで小さくなります。(生地によって、縮む率は異なります)
Sサイズのパターンをリネン100%で作ると、140~150くらいのキッズサイズにあがるのです。
これは1粒で2度おいしい…いや、3度4度と作って欲しいのです。1つのパターンで1着作って終りじゃなく、生地や作り方が変るといろんな服が出来ます。そして作って行くうちに「丈を長くして見よう」「ギャザー分量を増やしてみよう」など自分好みの服になっていきます。
マローブのパターンで、そういう楽しみ方をして頂けたらいいなと思っています。


「縮率の取り方」

ここでは、
水洗いの縮率の取り方を説明します。

生地を20cm四方くらいにカットし、
そこに油性ペンかボールペンで、地の目に合せて
10cmの正方形を書きます。

これを「地のし」と同じように、洗濯機で水洗いし、
脱水して干します。
乾燥したものをたて、よこ測ります。
写真のリネンの場合、たて9.0cm、よこ8.9cm

縮率は、たて10%、よこ11%になります。

お気に入りでよく使う生地がある場合、わざわざ調べなくても、
例えば、作ったギャザースカートの丈と裾巾を洗う前と後で測り、それを比べれば、縮率は出ます。
(このほうが広い面積で測定出来、誤差が少ない)
注)サイズ通りに縫い上がらないことがあるので、
パターンサイズと比較しないで下さい。
※縮率は、同じ生地でも、色やロットによっても異なります。
違う素材をパッチワークのように接ぎ合せて作ると箇所によって縮んだり縮まなかったり、面白い表情が出ることもあります。これこそ、世界に1つ、自分だけの1着なのです。

「綿テープの縮率」

綿テープは、織り方(平/綾)にもよりますが、10%近く縮みます。
衿ぐり見返しなどに使う時は、縮んで頭が入らなく
ならないように、注意してください。

縮むと困る場合は、先に水通しをして縮ませておきましょう。

綿テープの水通しの仕方
水に浸して、少し揉んで水を浸透させます。1時間ほど置いて、脱水機にかけ、しわを伸ばして干します。乾いたら、アイロンをかけます。半渇きくらいのときに、アイロンを掛けると、しわがなくきれいに仕上がります。
こちらは、リネン100%の生地の裏に、綿の綾テープをたたいて
洗濯機で水洗いし、しっかり脱水して、干したものです。
(ウエストや裾などにひもを通す時の仕様)

ちりちり縮んで、風合い出ています。
こちらは、洗う前の、表から見た図
洗うと、裏にたたいた綿テープも縮んで、少しちりちりして、
通したひもも、くたっとなって、風合いが出ています。

生地とテープの縮率が違うと、また表情が変ってきます。

「綿レースの縮率」

綿レースは、織り方や巾にもよりますが、約10%程度縮みます。(特にトーションレースなど糸の太いもの)
なので、ウール等の縮むと困るものに、綿レースを付ける時は、
水通しをして、先に縮めておきます。

レースの水通しのやり方は、
水に浸して、あまり動かさないようにし、水を浸透させます。
(セーターの押し洗いの要領)1時間ほど浸したら、タオルではさんで押して水気を切り、自然乾燥します。

注)長さは縮めたいけど、巾は縮めたくないので、揉んだり、洗濯機にかけたりすると、レースが、くしゃくしゃになってしまいまうので気をつけて下さい。
綿やリネンに付ける場合は、
そのまま付けて縮めると、いい雰囲気が出ます。

綿レースは結構縮むので、タイトなアイテムに
付ける場合は、縮みすぎて着れなくならないように、
注意して下さい!

写真は、
100%リネンの生地に綿レースをたたいて、
洗濯機で水洗いした状態
こちらは、リネン100%の生地に
フランスアンティークコットンレースを付けました。

洗う前は、レースも生地も張りがあり、
ふわっとしたシルエットですが、
洗濯機で水洗いし、しっかり脱水して乾燥すると
全体にくたっとして、いい雰囲気が出ました。

リネンやコットンは、洗いざらしのしわや
くたっと感が魅力のひとつ。
生地と素材の組み合わせで、いろいろな表情が楽しめます。

いろいろ試して、自分だけの1着を作ってください♪